ア アプリケーションがメモリにロードされるときに、同時にリンカによって組み込まれる。
イ アプリケーションの実行中、必要になったときにOSによって連係される。
ウ コンパイル時に、コンパイラによってアプリケーションに組み込まれる。
エ コンパイルの前に、プリコンパイラによってアプリケーションに組み込まれる。
イ
オペレーティングシステムの本体は巨大であり、すべてを主記憶にロードすることはできません。したがって、一部をライブラリの形で用意しておき、必要なときにのみロードできると、記憶域を大幅に節約することができます。
また、オペレーティングシステム上で動作するプログラムから共通して利用するようなライブラリも、それぞれのプログラムで同じものを個別に持つのではなく、必要に応じて主記憶にロードするようにしておくと、各プログラムでライブラリをもつ必要がなくなりますから、実行プログラムの大きさを抑えることもできます。
以上のような目的を実現するのが動的リンクライブラリ=DLL(dynamic linking library)です。呼び出された時点で、OSがハードディスクなどの補助記憶域装置から主記憶へと読み出してリンクします。
※たとえばMS-Windowsであれば、SystemやSystem32フォルダの中に.DLLという拡張子のついたファイルがたくさんあります。これらが動的リンクライブラリです。