基本情報技術者試験 |
2008年度 = 平成20年度・秋期 |
午前 |
問40 |
状態遷移図を用いて設計を行うことが最も適しているシステムはどれか。
ア 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システム
イ システム資源の稼働状態を計測し、レポートとして出力するシステム資源稼働状態計測システム
ウ 水道の検針データから料金を計算する水道料金計算システム
エ 設置したセンサの情報から、温室内の環境を最適に保つ温室制御システム
エ
状態遷移図は、時間経過や状態変化に着目して、システムの動作を記述するときに便利な表現方法であり、楕円で実体を表現し、矢印で状態の遷移を表現します。
ア 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システムは、状態の変化に応じて処理を変えるものではありませんから、適していません。
イ システム資源の稼働状態を計測し、レポートとして出力するシステム資源稼働状態計測システムは、単純に記録・報告を行うものであり、状態の変化に応じて処理を変えるものではありませんから、適していません。
ウ 水道の検針データから料金を計算する水道料金計算システムは、単純な演算のみで行えますから、適していません。
エ 設置したセンサの情報から、温室内の環境を最適に保つ温室制御システムは、その情報から得られる状態に対して、処理を決定する必要がありますので、適しています。