BohYoh.com《基本情報技術者試験》2010年度＝平成22年度・春期午前問16

基本情報技術者試験

2010年度＝平成22年度・春期

午前

問16

　稼働率が0.9の装置を複数個接続したシステムのうち、２番目に稼働率が高いシステムはどれか。ここで、並列接続部分については、少なくともどちらか一方が稼働していればよいものとする。

ア　　┏━━━┓　┏━━━┓　　　━┫　　　┣━┫　　　┣━ 　　　┗━━━┛　┗━━━┛　

イ　　　┏━━━┓　　　　　┏┫　　　┣┓　　　　┃┗━━━┛┃　　　━┫　　　　　┣━ 　　　┃┏━━━┓┃　　　　┗┫　　　┣┛　　　　　┗━━━┛　　

ウ　　　┏━━━┓　┏━━━┓　　　　　┏┫　　　┣━┫　　　┣┓　　　　┃┗━━━┛　┗━━━┛┃　　　━┫　　　　　　　　　　　┣━ 　　　┃┏━━━┓　┏━━━┓┃　　　　┗┫　　　┣━┫　　　┣┛　　　　　┗━━━┛　┗━━━┛　　

エ　　　┏━━━┓　　　　┏━━━┓　　　　　┏┫　　　┣┓　　┏┫　　　┣┓　　　　┃┗━━━┛┃　　┃┗━━━┛┃　　　━┫　　　　　┣━━┫　　　　　┣━ 　　　┃┏━━━┓┃　　┃┏━━━┓┃　　　　┗┫　　　┣┛　　┗┫　　　┣┛　　　　　┗━━━┛　　　　┗━━━┛　　

解答

エ

解説

■ 並列システム
　どれか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなせます。

　　┌────┐　　　┌┤ 装置Ａ ├┐　　│└────┘│　　│┌────┐│　 ─┼┤ 装置Ｂ ├┼─ 　│└────┘│　　│┌────┐│　　└┤ 装置Ｃ ├┘　　　└────┘　　

　したがって、全体の稼働率は、
　　1－(1－装置Ａの稼働率) × (1－装置Ｂの稼働率） × …
で求められることになります。

■ 直列システム
　直列システムでは、どれか一つの装置が故障すると、システム全体として稼働できなくなります。

　┌────┐┌────┐┌────┐　 ─┤ 装置Ａ ├┤ 装置Ｂ ├┤ 装置Ｃ ├─ 　└────┘└────┘└────┘　

　したがって、全体の稼働率は、
　　装置Ａの稼働率 × 装置Ｂの稼働率 × …
で求められることになります。

　したがって、各選択肢の稼働率は、次のように求められます。

ア　0.9×0.9 ＝ 0.81

イ　1－(1－0.9)×(1－0.9) ＝ 0.99

ウ　1－{1－(0.9×0.9)}×{1－(0.9×0.9)} ＝ 0.9639

エ　{1－(1－0.9)×(1－0.9)} × {1－(1－0.9)×(1－0.8)} ＝ 0.9801