基本情報技術者試験 2010年度 = 平成22年度・春期 午前 問47

 オブジェクト指向におけるクラス間の関係のうち、適切なものはどれか。

ア クラス間の関連は、二つのクラス間でだけ定義できる。
イ サブクラスではスーパクラスの操作を再定義することができる。
ウ サブクラスのインスタンスが、スーパクラスで定義されている操作を実行するときは、スーパクラスのインスタンスに操作を依頼する。
エ 二つのクラスに集約の関係があるときには、集約オブジェクトは部品オブジェクトの属性と操作を共有する。

解答



解説

 クラス間の関連は、(複数の)クラス間でだけ自由に定義できます。

 サブクラスではスーパクラスの操作(振舞い・メソッド)を再定義することができます。再定義を行うことは、オーバライドと呼ばれます。

 サブクラスのインスタンスが、スーパクラスで定義されている操作を実行するときは、スーパクラスから継承された操作を実行します。スーパークラスのインスタンスに操作を依頼することはありません(そもそも、スーパークラスのインスタンスが存在するとも限りませんし、存在したとしても、どのインスタンスに依頼すべきかを決定することもできません)。

 二つのクラスに集約の関係があるときに、集約オブジェクトが部品オブジェクトの属性と操作を共有することはありません。


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