基本情報技術者試験 2015年度 = 平成27年度・秋期 午前 問5

 ポインタを用いた線形リストの特徴のうち、適切なものはどれか。

ア 先頭の要素を根としたn 分木で、先頭以外の要素は全て先頭の要素の子である。
イ 配列を用いた場合と比較して、2分探索を効率的に行うことが可能である。
ウ ポインタから次の要素を求めるためにハッシュ関数を用いる。
エ ポインタによって指定されている要素の後ろに、新たな要素を追加する計算量は、要素の個数や位置によらず一定である。

解答



解説

 先頭の要素を根としたn分木で、先頭以外の要素は全て先頭の要素の子となっているデータ構造は、配列に展開したn分ヒープです。

 配列を用いた場合と比較して、2分探索を効率的に行うことが可能なデータ構造は、2分探索木です。

 ポインタから次の要素を求めるためにハッシュ関数を用いるデータ構造は、ハッシュ表(チェイン法を用いたハッシュ表における、同一ハッシュ値をもつデータの取出し)です。

 ポインタを用いた線形リストでは、ポインタによって指定されている要素の後ろに、新たな要素を追加する計算量は、要素の個数や位置によらず一定です(数個のポインタを書き換えるだけです)。


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