基本情報技術者試験 |
2016年度 = 平成28年度・秋期 |
午前 |
問15 |
2台のコンピュータを並列に接続して使うシステムがある。それぞれのMTBFとMTTRを次の表に示す。どちらか1台が稼働していればよい場合、システム全体の稼働率は何%か。
| MTBF
| MTTR
|
コンピュータ1
| 480時間
| 20時間
|
コンピュータ2
| 950時間
| 50時間
|
ア 91.2
| イ 95.5
| ウ 96.5
| エ 99.8
|
エ
個々のコンピュータの稼働率は次の式で求められます(この式は暗記しておきましょう)。
稼働時間 MTBF
────────── = ──────
稼働時間+故障時間 MTBF+MTTR
本問のコンピュータの稼働率は次のように求められます。
480
コンピュータ1の稼働率 = ──── = 0.96
480+20
950
コンピュータ2の稼働率 = ──── = 0.95
950+50
一般的な並列システムでは、どれか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなせます。
┌────┐
┌┤ 装置A ├┐
│└────┘│
│┌────┐│
├┤ 装置B ├┤
│└────┘│
│┌────┐│
└┤ 装置C ├┘
└────┘
したがって、全体の稼働率は、
稼働率 = 1 - (1 - 装置Aの稼働率) × (1 - 装置Bの稼働率) × …
で求められることになります。
本問の場合は、1 - (1-0.96) × (1-0.95) = 1 - 0.04 × 0.05 = 0.998となります。