第1種情報処理技術者試験 1995年度 = 平成7年度 午前 問18

 パイプラインシステムに関する説明として、正しいものはどれか。

ア パイプラインシステムは、SISD(Single Instruction stream Single Data stream)方式に対応する。
イ パイプラインシステムは、共通の制御装置からの一つの命令によって、多数のプロセッシングエレメントが、それぞれのデータを使用して同一タイミングで同一処理を実行する。
ウ パイプラインシステムは、ベクトル演算や偏数分方程式の演算には不向きな方式である。
エ パイプラインシステムは、ベルトコンベアに乗って流れる製品が次々と連続的に完成するのと似て、演算回路群の中で多段階に分けて処理された結果が連続的に得られる。
オ パイプラインシステムは、マイクロプロセッサで初めて採用され、スーパコンピュータやアレイプロセッサなどで使用されるようになった。

解答



解説

 パイプラインシステムは、SISD(Single Instruction stream Single Data stream)方式のみに対応するわけではありません

 共通の制御装置からの一つの命令によって、多数のプロセッシングエレメントがそれぞれのデータを使用して同一タイミングで同一処理を実行するのは、SIMDsingle instruction multiple data)です。

 ベクトル演算や偏数分方程式の演算には向いています

 ベルトコンベアに乗って流れる製品が次々と連続的に完成するのと似て、演算回路群の中で多段階に分けて処理された結果が連続的に得られます。

 パイプラインシステムは、スーパコンピュータやアレイプロセッサなどで初めて採用され、マイクロプロセッサで使用されるようになりました。


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