第1種情報処理技術者試験 1995年度 = 平成7年度 午前 問26

 オペレーティングシステムにおけるタスクのスケジューリングに関して、正しいものを二つ選べ

ア FIFO(First-In First-Out)方式では、要求された順番にCPU時間を割り当てるので、処理時間の短いタスクほど順番が有利となる。
イ RR(Round Robin)方式は、要求された順番にCPU時間を割り当て、割り当てられた時間を使い切ったあとは、待ち行列の最後に回す方式である。
ウ SJF(Shortest Job First)方式は、JCLなどで指定した処理時間の短いタスクを先に処理する方式で、処理時間の長いタスクほど後回しになる。
エ 多重待ち行列方式は、最初に低い優先順位と長いCPU時間を割り当て、その後は優先度を高くし、CPU時間を徐々に短くする方式である。
オ 優先度順(Priority)方式は、各タスクに優先順位を与えて、順位の高い順にCPU時間を割り当てるので、優先度の低いタスクでもCPU使用率が高いと優先度が上がり、不利にならない方式である。

解答

イ・ウ

解説

 FIFOFirst-In First-Out)方式では、要求された順番にCPU時間を割り当てるので、到着時刻の早いタスクほど順番が有利となります。

 RRround robin)方式は、要求された順番にCPU時間を割り当て、割り当てられた時間を使い切ったあとは、待ち行列の最後に回す方式です。

 SJFshortest job first)方式は、JCLなどで指定した処理時間の短いタスクを先に処理する方式で、処理時間の長いタスクほど後回しになります。

 多重待ち行列方式は、最初に高い優先順位と短いCPU時間を割り当て、その後は優先度を低くし、CPU時間を徐々に長くする方式です。

 優先度順Priority)方式は、各タスクに優先順位を与えて、順位の高い順にCPU時間を割り当てるで、優先度の低いタスクは不利になります


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