第1種情報処理技術者試験 |
1995年度 = 平成7年度 |
午前 |
問28 |
オペーレーティングシステムの機能である同期制御に関する記述として、正しいものはどれか。
ア Post / Waitマクロ命令は、リソースの占有使用要求及び解放に用いる。
イ セマフォは、タスクの同期を取るために用いる。
ウ ダブルバッファリング方式は、タスクの同期制御を実現する一つの手段である。
エ データ指向モデルは、並行処理の動作を簡潔に表現できるモデルである。
イ
セマフォとは、手旗信号を意味する言葉です。コンピュータの世界では、E.W.Dijkstarが提案した、カウンタと待ち行列からなるデータ構造を指し、プロセスの排他制御のために用いられます。
資源の状態を待ち(P=資源獲得)、続行(V=資源解放)の二つの操作で表すことで、共有データの排他的アクセス、同一資源の割当てなどの作業を行い、プロセス間で同期を取って、資源を共有する複数のプロセスの処理を円滑に行います。