第1種情報処理技術者試験 1996年度 = 平成8年度 午前 問49

 データの第1正規形を求める手順の説明として、最も適切な記述はどれか。

ア 完全従属しているデータ項目と、部分従属しているデータ項目を区分けする。
イ キー以外のデータ項目の中でキーになり得るものを探し、キーになり得るものがあれば、そのデータ項目とそれに従属するデータ項目を分離する。
ウ 現実の業務の使用目的に合うようにデータ項目間の関連性を分析し、データ項目の重複を最小限にする。
エ データ項目の中で繰り返している部分を分離し、独立したデータ項目の集まり(セグメント)にする。
オ データ項目を項目そのものと項目間の関連に区分するため、キー項目とキー以外の項目を分離する。

解答



解説

 正規化は、データベースの項目の意味内容とデータ項目間の関係を分析して、重複更新などの冗長さや矛盾がないデータを定義することであり、以下に示すように第1正規化、第2正規化、第3正規化の順に行って細分化します。

第1正規化  データ項目の中で繰り返している部分を分離し、独立したデータ項目の集まり(セグメント)にする。

第2正規化  キー以外のデータ項目の中でキーになり得るものを探し、キーになり得るものがあれば、そのデータ項目とそれに従属するデータ項目を分離する。

第3正規化  現実の業務の使用目的に合うようにデータ項目間の関連性を分析し、データ項目の重複を最小限にする。

 完全従属しているデータ項目と、部分従属しているデータ項目を区分けするのは、第1正規化です。

 キー以外のデータ項目の中でキーになり得るものを探し、キーになり得るものがあればそのデータ項目とそれに従属するデータ項目を分離するのは、第2正規化です。

 現実の業務の使用目的に合うようにデータ項目間の関連性を分析し、データ項目の重複を最小限にするのは、正規化の目的です。

 データ項目の中で繰り返している部分を分離し、独立したデータ項目の集まり(セグメント)にするのが、第1正規化です。

 データ項目を項目そのものと項目間の関連に区分するため、キー項目とキー以外の項目を分離するのは、E-R図です。


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