第1種情報処理技術者試験 1996年度 = 平成8年度 午前 問71

 ソフトウェアの開発における品質管理に関する記述のうち、正しいものはどれか。

ア 実際にマシンを使ったテストをして、初めてエラーや問題点が分かる。机上でのレビューに時間をかけるよりも、早くマシンテストを開始することのほうが重要である。
イ ソフトウェアに機能の追加や変更などの修正を行った場合、この部分のテストを十分に行うことによって品質を保つことができる。
ウ ソフトウェア開発が大規模になると、開発に携わる担当者も多くなる。この場合、それぞれの担当者が従来の経験に基づく品質向上のノウハウを保有しているので、品質向上の実現は、担当者のノウハウに任せるのが得策である。
エ ソフトウェアの開発において、ある工程でエラーが混入し場合、その発見が後の工程になるほど、エラー修正の工数やコストが大きくなる。したがって、エラーを早期に発見して修正することが重要である。
オ 大規模プロジェクトの場合、開発に携わる担当者が多くなるため、標準化を行っても、全員がルールを守るわけではない。したがって、プロジェクト全体としての標準化を行うよりも、各開発グループリーダに品質管理を任せたほうが品質が向上する。

解答



解説

 開発工程の初期段階でエラーを発見すると、その修正に必要な費用や工数が少なくてすみます。したがって、机上のレビューも重要です。

 ソフトウェアに機能の追加や変更などの修正を行った場合、関連する他の部分とのテスト(レグレッションテスト)が必要です。

 品質向上の実現を担当者のノウハウに任せていては、プロジェクト全体での品質管理ができなくなります。

 ソフトウェアの開発において、ある工程でエラーが混入し場合、その発見が後の工程になるほど、エラー修正の工数やコストが大きくなる。したがって、エラーを早期に発見して修正することが重要です。

 各開発グループリーダに品質管理を任せていては、プロジェクト全体での品質管理ができなくなります。


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