第1種情報処理技術者試験 |
1997年度 = 平成9年度 |
午前 |
問25 |
ある手続きが複数のプロセスによって並行して実行されるとき、それぞれのプロセスに正しい結果を返すことができる場合、この手続きの性質を何というか。
ア 再帰的
| イ 再入可能
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ウ 再配置可能
| エ 逐次再使用可能
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イ
ア 再帰的
自分自身と同じ手続きを呼び出すことのできる手続きの性質です。
イ 再入可能
複数のプロセスによって並行して実行されるとき、それぞれのプロセスに正しい結果を返すことができる手続きの性質です。再入可能プログラムを実現するためには、プログラムを手続き部分とデータ部分に分割して、プロセスごとにデータ部分をスタックとしてもつ必要があります。
ウ 再配置可能
プログラムは、実行されるときに、それを格納した磁気ディスクなどの補助記憶装置から主記憶装置へとロード(load)されます。主記憶の空いているところにプログラムをロードできると都合が良いので、多くのプログラムは、任意のアドレスに配置できるようになっており、再配置可能プログラム(relocatable program)と呼ばれ、この作業を行うことを再配置といいます。
エ 逐次再使用可能
逐次に再利用しても、正しい結果を返すことができる手続きの性質です。再入可能であれば逐次再使用可能ですが、逐次再使用可能であれば再入可能とは限りません。