第1種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度 午前 問16

 キャッシュメモリに関する記述のうち、正しいものはどれか。

ア キャッシュメモリの容量が大きくなると、ミスヒットの頻度が高くなる。
イ マルチプロセッサシステムでは、それぞれのキャッシュの内容の整合性を保つためにライトスルー方式が有効である。
ウ メモリアクセスの局所性をより有効に生かすために、命令用キャッシュとデータ用キャッシュを別に設けたプロセッサがある。
エ ライトバック方式の場合には、データ書込み時にキャッシュと主記憶の両方に書込みをする。

解答



解説

 処理装置の演算速度に比べ主記憶装置へのアクセス速度は遅く、その速度差を縮める方法の一つが、処理装置と主記憶装置の間におかれる高速の記憶装置であるキャッシュメモリです。

 キャッシュメモリの容量が大きくなると、目的とするデータがキャッシュに格納される可能性が高くなりますので、ミスヒットの頻度は低くなります。

 マルチプロセッサシステムでは、それぞれのキャッシュの内容の整合性を保つための同期制御が必要ですから、ライトスルー方式でもライトバック方式でも差はないと考えられます。

 メモリアクセスの局所性をより有効に生かすために、命令用キャッシュとデータ用キャッシュを別に設けたプロセッサがあります。

 ライトスルー方式の場合には、データ書込み時にキャッシュと主記憶の両方に書込みをします。


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