第1種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度 午前 問51

 垂直機能分散システムに関する記述として、適切なものはどれか。

ア アプリケーションごとに、ネットワーク内のどのプロセッサで実行するかをあらかじめ決めておくことによって、負荷を分散させる。
イ 同じアプリケーションを実行する幾つかのプロセッサ間で、負荷を分散することによって、システムの効率を向上させる。
ウ クライアントとサーバの関係のように、プロセッサ間で階層又は従属関係が存在する。
エ 単独でも機能する複数のコンピュータシステムを、ほぼ対等な関係でネットワークに接続し、データを含めてリソースを共有する。

解答



解説

 分散処理は、〔機能/負荷〕、〔垂直/水平〕で以下のように分類できます。

機能分散
システム機能の特定部分を分担させる。
負荷分散
同一機能を有して負荷を分担させる。
垂直分散
機能を階層的に分散させる。
水平分散
機能を対等に分散させる。

 アプリケーションごとに、ネットワーク内のどのプロセッサで実行するかをあらかじめ決めておくことによって、負荷を分散させるのは、水平機能分散システムです。

 同じアプリケーションを実行する幾つかのプロセッサ間で、負荷を分散することによって、システムの効率を向上させるのは、水平負荷分散システムです。

 垂直機能分散システムでは、クライアントとサーバの関係のように、プロセッサ間で階層又は従属関係が存在します。

 単独でも機能する複数のコンピュータシステムを、ほぼ対等な関係でネットワークに接続し、データを含めてリソースを共有するのは、水平機能分散システムです。


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