第1種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度 午前 問65

 ブラックボックス法によるテストケースの設計に関する記述として、適切なものはどれか。

ア 実データから無作為にテストデータを抽出する。
イ プログラムの外部仕様の観点からテストケースを設計する。
ウ プログラムのすべての命令が少なくとも1回は実行されるようにテストケースを設計する。
エ プログラムの内部ロジックに基づいてテストケースを設計する。

解答



解説

 ブラックボックステストは、プログラムの設計書からその機能を中心にテストする方法です。適切な入力を行い、期待した通りの出力が得られるかを、内部構造を考慮することなくテストします。因果グラフ、限界値分析、同値分割などの手法を使います。

 実データから無作為にテストデータを抽出する手法は確立された方法論ではなく、適切ではありません。

 ブラックボックステストでは、プログラムの外部仕様の観点からテストケースを設計します。

 プログラムのすべての命令が少なくとも1回は実行されるようにテストケースを設計するのは、ホワイトボックステストにおける命令網羅によるテスト手法です。

 プログラムの内部ロジックに基づいてテストケースを設計するのは、ホワイトボックステストにおける判定条件網羅(分岐網羅)によるテスト手法です。


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