第1種情報処理技術者試験 1999年度 = 平成11年度 午前 問44

 関係データベースにおいて、第1正規形、第2正規形、第3正規形と、正規化を進めることによって得られる効果はどれか。

ア データベースの検索性能をより向上させることができる。
イ データべースの冗長性と矛盾を避けることができる。
ウ データベースのセキュリティを高めることができる。
エ テーブルの数を減らすことができる。

解答



解説

 正規化は、データベースの項目の意味内容とデータ項目間の関係を分析して、重複更新などの冗長さや矛盾がないデータを定義することであり、以下に示すように第1正規化、第2正規化、第3正規化の順に行って細分化します。

第1正規化
 データ項目の中で繰り返している部分を分離し、独立したデータ項目の集まり(セグメント)にする。

第2正規化
 キー以外のデータ項目の中でキーになり得るものを探し、キーになり得るものがあれば、そのデータ項目とそれに従属するデータ項目を分離する。

第3正規化
 現実の業務の使用目的に合うようにデータ項目間の関連性を分析し、データ項目の重複を最小限にする。

ア  正規化の目的は、データベースの検索性能を向上させることではありません。テーブルを細分した結果、性能が低下する可能性もあります。

イ  正規化は、データべースの冗長性と矛盾を避けることを目的とします。

ウ  正規化とセキュリティは無関係です。

エ  正規化の結果、テーブルは増加します。


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