第1種情報処理技術者試験 1999年度 = 平成11年度 午前 問62

 オブジェクト指向におけるカプセル化の説明として、適切なものはどれか。

ア 同じ性質をもつ複数のオブジェクトを抽象化して、整理する概念のこと
イ クラス間に共通する性質を抽出し、共通情報クラスを作ること
ウ 上位クラスの属性とメソッドを下位クラスが引き継ぐこと
エ データとそれに関する手続きを一つにして、オブジェクトの内部に隠ぺいすること

解答



解説

 カプセル化は、データとメソッドを一つにまとめ、オブジェクトの実装の詳細をユーザから見えなくするための基本的な手法です。

 同じ性質をもつ複数のオブジェクトを抽象化して整理する概念はクラスの基本的な考え方です。

 クラス間に共通する性質を抽出して共通情報クラスを作るのは汎化です。

 上位クラスの属性とメソッドを下位クラスが引き継ぐのは継承(インヘリタンス)です。

 データとそれに関する手続きを一つにしてオブジェクトの内部に隠ぺいするのがカプセル化です。


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