第1種情報処理技術者試験 |
2000年度 = 平成12年度 |
午前 |
問21 |
表に示す3種類の割込み種別をもち、多重割込みを許すリアルタイムシステムがある。割込みCが発生した20ミリ秒後に割込みAが発生し、割込みA発生後80ミリ秒後に割込みBが発生した。この場合、割込みCの処理が終了するまでの時間は何ミリ秒か。ここで、割込みの優先度はA > B >Cとし、OSなどのオーバヘッドは無視するものとする。
割込み種別
| 周期(ミリ秒)
| 割込み処理時間(ミリ秒)
|
A | 50 | 10 |
B | 非同期 | 30 |
C | 非同期 | 85 |
ウ
タイムチャートは、下図のようになります。
まずCの処理が開始されますが、20ミリ秒後にAの処理が開始されます。最も優先度の高いAの処理は10ミリ秒です。これが終了すると再びCの処理に戻ります。しかし、50ミリ秒周期で割り込みAがかかりますので、再びAの処理が10ミリ秒行われます。
それが終了すると再びCの処理に戻りますが、より優先度の高いBに割り込まれ、Bの処理が開始されます。その途中、さらに優先度の高いAに割り込まれ、その処理が10ミリ秒行われます。それが終了するとBの処理が再開されます。
残ったCの処理を5ミリ秒行うと、開始から145ミリ秒となります。