ソフトウェア開発技術者試験 |
2001年度 = 平成13年度 |
午前 |
問25 |
OSにおけるタスクのスケジューリングに関する記述として、適切なものはどれか。
ア 多重待ち行列方式は、割り当て要求のあったタスクに対して最初に低い優先順位と長いCPU時間を割り当て、その後は優先度を高くし、CPU時間を徐々に短くする方式である。
イ 到着順方式では、タスクが生成された順に高い優先順位を付けてCPU時間を割り当てる。これは先に開始されたタスクを優先させて、早く終了させることを目的としているからである。
ウ 優先順位方式では、CPUの利用状況の低いタスクの優先順位を順次高くし、逆にCPUを多く利用したタスクの優先順位を低くするので、システム全体の処理効率を高めるのに適している。
エ ラウンドロビン方式は、要求された順番にCPU時間を割り当て、割り当てられた時間を使い切った後は、待ち行列の末尾に回す方式である。
エ
ア 多重待ち行列方式は、最初に高い優先順位と短いCPU時間を割り当て、その後は優先度を低くし、CPU時間を徐々に長くする方式です。
イ 到着順方式では、要求された順番にCPU時間を割り当てるので、到着時刻の早いタスクほど順番が有利となります。ただし、優先順位を付けることはありません。
ウ 優先順位方式は、CPUの利用状況に関係なく各タスクに優先順位を与えて、順位の高い順にCPU時間を割り当てるで、優先度の低いタスクは不利になります。
エ ラウンドロビン方式では、要求された順番にCPU時間を割り当て、割り当てられた時間を使い切った後は、待ち行列の末尾に回します。