ソフトウェア開発技術者試験 2001年度 = 平成13年度 午前 問53

 次のような安全性や信頼性の観点でプログラム設計を行う場合、その方針を表す用語として、適切なものはどれか。

“不特定多数の人が使用するプログラムには、自分だけが使用するプログラムに比べて、より多くのデータチェックの可能を組み込む。プログラムを使用するときの前提条件を文書に書いておくだけでなく、その前提を満たしていないデータが実際に入力されたときは、エラーメッセージを表示するうにプログラムを作る。”

ア フールプルーフ イ フェールセーフ
ウ フェールソフト エ フォールトトレラント

解答



解説

ア フールプルーフ
 想定しないような利用をされても故障や障害が発生しないように設計することです。
 自分だけが使用するプログラムに比べて不特定多数の人が使用するプログラムに、より多くのデータチェックの可能を組み込んだり、プログラムを使用するときの前提条件を文書に書いておくだけでなく、その前提を満たしていないデータが実際に入力されたときは、エラーメッセージを表示するうにプログラムを作るのは、フールプルーフの手法に基づくものです。

イ フェールセーフ
 故障や障害が発生した際に、その影響が安全側に作用するように設計することです。

ウ フェールソフト
 故障や障害が発生した部分を切り離し、たとえパフォーマンスが低下しても全体を停止せずに実行を続けられるように設計することです。

エ フォールトトレラント
 プログラムの部分に故障や障害が発生しても、全体として正しく実行できるように設計することです。


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