ソフトウェア開発技術者試験 2002年度 = 平成14年度 午前 問49

 データ中心のアプローチとして、適切なものはどれか。

ア 広範囲のデータを体系化することは多大な労力がかかるので、開発効率を向上させるために、特定業務に関連するデータを体系化するアプローチである。
イ システム全体の整合性を保ち、設計の修正を最小限とするために、機能の設計から詳細設計へと進むアプローチである。
ウ 対象業務を独立性の高い単位に分割することによって、設計効率を向上させ、その分割された単位で実装を行うアプローチである。
エ データとデータ操作を一体化して標準部品とし、このような標準部品を利用してシステムを構成するアプローチである。

解答



解説

 データ中心アプローチ(Data Oriented Apploach)は、機能よりもデータに着目して、情報資源管理をするアプローチです。

 広範囲のデータを体系化することは多大な労力がかかりますが、開発効率を向上させるために、特定業務に関連するデータを体系化することはありません。

 システム全体の整合性を保ち、設計の修正を最小限とするために、機能の設計から詳細設計へと進むのは、プロセス中心アプローチの一つである段階的詳細化です。

 対象業務を独立性の高い単位に分割することによって、設計効率を向上させ、その分割された単位で実装を行うのは、分割によるアプローチです。

 データ中心アプローチでは、データとデータ操作を一体化して標準部品とし、このような標準部品を利用してシステムを構成します。


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