ソフトウェア開発技術者試験 |
2002年度 = 平成14年度 |
午前 |
問50 |
モジュールの独立性を高めるためには、モジュールの結合度を弱くする必要がある。モジュール間の情報の受渡しに関する記述のうち、モジュール結合度が最も弱いものはどれか。
ア 共通域に定義したデータを、関係するモジュールが参照する。
イ 制御パラメタを引数として渡し、モジュール間の実行順序を制御する。
ウ データ項目だけをモジュール間の引数として渡す。
エ 必要なデータだけを外部宣言して共有する。
ウ
モジュール結合度は、他のモジュールとの関連性であり、低いほど独立性が高くなります。以下、結合度の強い(独立性の低い)順に解説します。
- ①内容結合
- あるモジュールが他のモジュール内のデータを直接参照し、他のモジュールの内容の一部を共有します。
- ②共通結合
- プログラムの共通域に定義したデータを、それに関連するモジュールが共有して参照します。
- ③外部結合
- 外部変数として宣言したデータを、関連するモジュールが共有して参照します。
- ④制御結合
- 制御情報を、呼び出すモジュールに与え、呼び出すモジュールの実行に影響を与えます。
- ⑤スタンプ結合
- 二つのモジュールが同じデータ構造を持ち、同じ高い型をするデータの受け渡しをします。
- ⑥データ結合
- 二つのモジュール間で、データ要素のみをパラメタとして受け渡しします。
アは①共通結合、イは④共通結合、ウは⑥データ結合、エは③外部結合ですから、答えはウです。