ソフトウェア開発技術者試験 2006年度 = 平成18年度・春期 午前 問25

 CPUスケジューリングにおけるラウンドロビンスケジューリング方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア 自動制御システムなど、リアルタイムシステムのスケジューリングに適している。
イ タイマ機能のないシステムにおいても、簡単に実現することができる。
ウ タイムシェアリングシステムのスケジューリングに適している。
エ タスクに優先順位をつけることによって、容易に実現することができる。

解答



解説

 本問で問われているラウンドロビンは、プロセスに優先順位を与えずに、一定時間のタイムクウォンタム(CPU割当て時間)を与え、その時間内に終了しない場合は、待ち行列の最後に戻す方式です。

 自動制御システムなどのリアルタイムシステムでは、優先度の高いタスクを優先的に実行する必要がありますので、ラウンドロビンではなく、優先度方式が適しています。

 ラウンドロビンは、一定時間でタスクを切りかえる方式ですから、タイマ機能のないシステムでの実現は事実上不可能です。

 ラウンドロビンは、一定時間でタスクを切りかえる方式ですから、タイムシェアリングシステムのスケジューリングに適しています。

 ラウンドロビンは、タスクを公平に扱って切りかえる方式ですから、タスクに優先順位をつけることはありません。タスクに優先順位をつけることによって容易に実現できるのは、優先度順方式です。


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