ソフトウェア開発技術者試験 2008年度 = 平成20年度・春期 午前 問43

 モジュールの独立性を高めるためには、モジュールの結合度を弱くする必要がある。モジュール間の情報の受渡し方法のうち、モジュール結合度が最も弱いものはどれか。

ア 共通域に定義したデータを、関係するモジュールが参照する。
イ 制御パラメタを引数として渡し、モジュール間の実行順序を制御する。
ウ データ項目だけをモジュール間の引数として渡す。
エ 必要なデータだけを外部宣言して共有する。

解答



解説

 モジュール結合度は、他のモジュールとの関連性であり、低いほど独立性が高くなります。以下、結合度の強い(独立性の低い)順に解説します。
①内容結合
あるモジュールが他のモジュール内のデータを直接参照し、他のモジュールの内容の一部を共有します。
②共通結合
プログラムの共通域に定義したデータを、それに関連するモジュールが共有して参照します。
③外部結合
外部変数として宣言したデータを、関連するモジュールが共有して参照します。
④制御結合
制御情報を、呼び出すモジュールに与え、呼び出すモジュールの実行に影響を与えます。
⑤スタンプ結合
二つのモジュールが同じデータ構造を持ち、同じ高い型をするデータの受け渡しをします。
⑥データ結合
二つのモジュール間で、データ要素のみをパラメタとして受け渡しします。
 は①共通結合、は④共通結合、は⑥データ結合、は③外部結合ですから、答えはです。


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