ソフトウェア開発技術者試験 |
2008年度 = 平成20年度・秋期 |
午前 |
問44 |
オブジェクト指向の概念で、上位のクラスのデータやメソッドを下位のクラスで利用できる性質を何というか。
ア インヘリタンス
| イ カプセル化
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ウ 抽象化
| エ ポリモーフィズム
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ア
インヘリタンス(継承)を利用すると、あるクラスのデータメンバやメソッド(手続き)などの資産を継承しながら、別のクラスを定義することができます。もとになるクラスをスーパークラス(基底クラス/上位クラス/親クラス)、そこから新しく作ったクラスをサブクラス(派生クラス/下位クラス/子クラス)と呼びます。
- ア インヘリタンス
- インヘリタンスを利用すると、上位のクラスのデータやメソッドを下位のクラスで利用できるようなります。
- イ カプセル化
- カプセル化は、データとそれを操作する手続を一つにしてオブジェクトの内部に隠ぺいすることです。
- ウ 抽象化
- 抽象化は、同じ性質をもつ複数のオブジェクトを整理して汎化を行うことです。
- エ ポリモーフィズム
- ポリモーフィズムは、同一メッセージ送った場合に、オブジェクトによって動作が異なる性質のことです。メッセージとメソッドを実行時に関連付ける動的結合によって、インスタンスを多相的に振る舞わせます。