応用情報技術者試験 平成26年度・春期 午前 問47

 ソフトウェアの使用性を向上させる施策として、適切なものはどれか。

ア オンラインヘルプを充実させ、利用方法を理解しやすくする。
イ 外部インタフェースを見直し、連携できる他システムを増やす。
ウ 機能を追加し、業務においてシステムが利用できる範囲を拡大する。
エ ファイルを分散して配置し、障害によるシステム停止のリスクを減らす。

解答



解説

 ISO/JISで定義されている品質特性は、以下の通りです。

品質特性副特性
機能性(functionality) 合目的性(suitability)・正確性(accuarcy)・相互運用性(interoperability)・セキュリティ(security)・機能性標準適合性(functionality compliance)
信頼性(reliability) 成熟性(maturity)・障害許容性(fault tolerance)・回復性(recoverability)・信頼性標準適合性(reliability compliance)
使用性(usability) 理解性(understandability)・修得性(learnability)・運用性(operability)・魅力性(attractiveness)・使用性標準適合性(usability compliance)
効率性(efficiency) 時間効率性(time behavior)・資源効率性(resource utilisation)・効率性標準適合性(efficiency compliance)
保守性(maintainability) 解析性(analysability)・変更性(changeability)・安定性(stability)・試験性(testability)・保守性標準適合性(maintainability compliance)
移植性(portability) 環境適応性(adaptability)・設置性(installability)・共存性(co-existence)・置換性(replaceability)・移植性標準適合性(portability compliance)

 オンラインヘルプを充実させて利用方法を理解しやすくすると、使用性(理解性・修得性)の向上が期待できます。

 外部インタフェースを見直して連携できる他システムを増やすと、機能性(相互運用性)の向上が期待できます。

 機能を追加して業務においてシステムが利用できる範囲を拡大すると、機能性(合目的性)の向上が期待できます。

 ファイルを分散して配置して障害によるシステム停止のリスクを減らす。 、信頼性(障害許容性)の向上が期待できます。


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