第2種情報処理技術者試験 1994年度 = 平成6年度・秋期 午前 問1

 コンピュータの動作原理に関して、次の説明文中の①、②に入る装置名の組合せとして適切なものはどれか。
 プログラムは、その実行に先立ってあらかじめ[ ① ]に格納されており、プログラムを構成する命令が順番に[ ② ]によって取り出される。

   ①       ②   
 演算装置  制御装置
 主記憶装置  演算装置
 主記憶装置  制御装置
 補助記憶装置  演算装置
 補助記憶装置  主記憶装置

解答

 ウ

解説

 コンピュータは、複数の要素から構成されますが、特に入力・出力・記憶・演算・制御をコンピュータの五大機能と呼び、右図に示す関係となります。
① 入力装置
文字や数値などのデータを記憶装置に伝えます。
[例]キーボード、マウス、ジョイスティック、トラックボール、マイク、バーコードリーダ、イメージスキャナなど。

② 出力装置
コンピュータが計算した結果などを、記憶装置から外部へ情報として出力します。
[例]ディスプレイ、プリンタ、プロッタなど。

③ 記憶装置
入力装置からのデータや、演算装置での演算結果などを記憶します。以下の二つに大別されますが、ここ(五大機能)での記憶装置とは、一般に前者である主記憶装置を意味します。
主記憶装置(内部記憶装置)
一般に『メインメモリ』あるいは単に『メモリ』と呼ばれ、入力装置から読み込まれたデータやプログラムなどを記憶します。プログラムは、その実行に先立って、あらかじめ主記憶装置に格納されており、プログラムを構成する命令は、制御装置によって順番に取り出されます。

補助記憶装置(外部記憶装置)
磁気ディスクなど、一般に大容量の装置です。
④ 演算装置
命令に基づいて、具体的なデータの計算等の動作を行います。その内部にレジスタをもちます。

⑤ 制御装置
主記憶装置に記憶されている個々の命令を取り出して、その対象とする装置に必要な指示を与え、すべての装置の制御を行います。各装置に対する指示を行った後は、次に実行する命令のアドレスを決めます。

○ 処理装置
演算装置と制御装置をあわせて、処理装置と呼びます(記憶装置を加える場合もあります)。コンピュータシステムの頭脳であり、CPU(central processing unit)あるいは中央処理装置とも呼ばれます。

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