第2種情報処理技術者試験 1994年度 = 平成6年度・秋期 午前 問28

 言語処理のコンパイラ、インタプリタに関して、正しい記述はどれか。

 ア  インタプリタは、COBOLやFORTRANで利用されることが多い。
 イ  インタプリタは、パラメタを受け取って、ある骨組みに従った実行可能なプログラムを作り出す。
 ウ  インタプリタを使うと、プログラムが途中までしか完成していない場合でも、そこまでの部分を実行させることができる。
 エ  コンパイラを使うと、ソースプログラムの命令文を一つずつ翻訳実行するので、1ステップずつデバッグするのに都合がよい。
 オ  プログラムの実行速度という点では、コンパイラを利用したときに比べてインタプリタを利用したほうが速い。

解答

 ウ

解説

 一部のプログラミング言語は、コンパイル方式でなく、インタプリタ方式によって実現されます。インタプリタとは、“通訳者”という意味です。プログラム実行時に、原始プログラム(ソースプログラム)を1文ずつ解析していきながら実行するため、実行速度は期待できません。
 なお、この方式では、プログラムが途中までしか完成していない場合でも、そこの部分を実行させることができますから、プログラムの部分的な実行を反復して行うことなども容易です。
 LISPやPrologなどの人工知能系や、BASICといった言語で利用されることが多いようです。


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