第2種情報処理技術者試験 1997年度 = 平成9年度・春期 午前 問55

 2台のコンピュータを並列に接続して使うシステムがある。それぞれのMTBF(平均故障間隔)とMTTR(平均修理時間)を次の表に示す。どちらか1台が稼働していればよい場合、システム全体の稼働率は何%か。

  MTBF     MTTR  
 コンピュータ1   480時間 20時間
 コンピュータ2 950時間 50時間

 ア 91.2  イ 95.5  ウ 96.5  エ 99.8

解答

 エ

解説

 個々のコンピュータの稼働率は次の式で求められます(この式は暗記しておきましょう)。

       稼働時間       MTBF     ────────── = ──────      稼働時間+故障時間   MTBF+MTTR

 本問のコンピュータの稼働率は次のように求められます。

                  480     コンピュータ1の稼働率 = ──── = 0.96                  480+20                   950     コンピュータ2の稼働率 = ──── = 0.95                  950+50

 一般的な並列システムでは、どれか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなせます。

 ┌────┐  ┌┤ 装置A ├┐ │└────┘│ │┌────┐│ ├┤ 装置B ├┤ │└────┘│ │┌────┐│ └┤ 装置C ├┘  └────┘ 

 したがって、全体の稼働率は、
  稼働率 = 1 - (1 - 装置Aの稼働率) × (1 - 装置Bの稼働率) × …
で求められることになります。
 本問の場合は、1 - (1-0.96) × (1-0.95) = 1 - 0.04 × 0.05 = 0.998となります。


BohYoh.comトップページへ