第2種情報処理技術者試験 2000年度 = 平成12年度・春期 午前 問25

 磁気ディスク装置の性能に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  磁気ディスク装置のアクセス時間は、回転速度を上げるか位置決め時間を短縮すると短くなる。
 イ  装置の記憶容量は、トラック当たりの記憶容量と 1シリンダ当たりのトラック数だけで決まる。
 ウ  データのアクセス時間には、処理装置の前処理時間、データ転送後の後処理時間も含む。
 エ  データの転送速度は、ディスクの回転速度だけで決まる。

解答

 ア

解説

 ディスクアクセスにおける待ち時間は、以下に示す位置決め時間シーク時間)と回転待ち時間サーチ時間)の合計です。
① 位置決め時間シーク時間
 アクセスアームを目的とするトラックまで移動するのに要する時間です。

② 回転待ち時間サーチ時間
 アクセスすべきセクタが、ヘッドの位置まで回転するのに要する時間であり、回転速度に依存します。平均回転待ち時間は1回転に要する時間の半分です。

 したがって、磁気ディスク装置の待ち時間は、回転速度を上げる(それに伴って回転待ち時間が短くなります)か位置決め時間を短縮すると短くなります。

 装置の記憶容量は、トラック当たりの記憶容量と1シリンダ当たりのトラック数とシリンダ数によって得られます。

 データのアクセス時間には、平均待ち時間とデータ転送時間の和であり、処理装置の前処理時間、データ転送後の後処理時間は含みません

 データの転送速度は、ディスクの回転速度だけでは決まりません


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