基本情報技術者試験 2002年度 = 平成14年度・春期 午前 問26

 CD-ROMに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  書込みはできないが、磁気ディスク装置よりもアクセスが高速であるため、情報の追加や更新のない、ランダムにアクセスされるデータベースに適している。
 イ  各データは、シリンダ、トラック、セクタの三つのレベルのアドレスで管理されている。
 ウ  国際的なCD-ROM用論理ファイルフォーマットであるISO 9660では、ディレクトリに関する情報を保持できないので、各ファイルに“/”や“¥”などの記号を含む長いファイル名を用いることによって、階層構造を管理している。
 エ  データやそれを処理するプログラムなど、セクタを単位とするディジタルデータを含む領域と、音楽用CDと同様のオーディオ情報を含む領域の両方を混在させることができる。

解答

 エ

解説

 光ディスクの一つであるコンパクトディスクCD-ROM)は、音楽用のコンパクトディスク(CD-Audio)を読み出し専用の補助記憶装置としてコンピュータ向けに改良したものであり、回転するディスク面にレーザ光をあて、その反射光の強弱を検出することでデータを読み出します。一度書き込まれた後は再書込みができないので、読取り専用の媒体として使用されます。

 書込みはできず、磁気ディスク装置よりもアクセスが低速ですから、情報の追加や更新がなくても、ランダムにアクセスされるデータベースには適しません

 各データは、セクタアドレスで管理されます。シリンダ、トラック、セクタの三つのレベルのアドレスで管理されるのは磁気ディスクです。

 国際的なCD-ROM用論理ファイルフォーマットであるISO 9660では、階層的なディレクトリに関する情報を保持できます。なお、ファイル名8文字まで、拡張子は3文字までに制限されます。

 データやそれを処理するプログラムなど、セクタを単位とするディジタルデータを含む領域と、音楽用CDと同様のオーディオ情報を含む領域の両方を混在させることができます。


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