基本情報技術者試験 2002年度 = 平成14年度・秋期 午前 問20

 キャッシュメモリに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶と同等でも、主記憶の実効アクセス時間は改善される。
 イ  キャッシュメモリの容量と主記憶の実効アクセス時間は、反比例の関係にある。
 ウ  キャッシュメモリは、プロセッサ内部のレジスタの代替として使用可能である。
 エ  主記憶全域をランダムにアクセスするプログラムでは、キャッシュメモリの効果は低くなる。

解答

 エ

解説

 処理装置の演算速度に比べ主記憶装置へのアクセス速度は遅く、その速度差を縮める方法の一つが、処理装置と主記憶装置の間におかれる高速の記憶装置であるキャッシュメモリです。

 キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶と同等であれば、主記憶の実効アクセス時間は改善されません。したがって、キャッシュメモリとしては、アクセス時間は主記憶より速いものが使われます。

 キャッシュメモリの容量と主記憶の実効アクセス時間は、反比例の関係にはありません

 キャッシュメモリは、プロセッサ内部のレジスタの代替として使用できません

 キャッシュメモリには、既にアクセスした領域が蓄えられます。したがって、キャッシュメモリの効果は、同一あるいは近い領域をアクセスするプログラムでは高くなり、主記憶全域をランダムにアクセスするプログラムでは低くなります。


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