基本情報技術者試験 2003年度 = 平成15年度・秋期 午前 問37

 コンピュータシステムの構成に関する記述のうち、密結合型マルチプロセッサシステムについて説明したものはどれか。

 ア  複数のプロセッサが磁気ディスクを共用し、それぞれ独立したOSで制御される。ジョブ単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。
 イ  複数のプロセッサが主記憶を共用し、単一のOSで制御される。システム内のタスクは、基本的にどのプロセッサでも実行できるので、細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。
 ウ  平常時は一方のプロセッサは待機しており、本番用のプロセッサが故障すると、待機中のプロセッサに切り替えて処理を続行する。
 エ  並列に接続された2台のプロセッサが同時に同じ処理を行い、相互に結果を照合する。1台のプロセッサが故障すると、それを切り離して処理を続行する。

解答

 イ

解説

 複数のプロセッサが磁気ディスクを共用し、それぞれ独立したOSで制御され、ジョブ単位で負荷を分散することで処理能力を向上させるのは、不完全疎結合型マルチプロセッサシステムです。

 複数のプロセッサが主記憶を共用し、単一のOSで制御されます。システム内のタスクは、基本的にどのプロセッサでも実行できるので、細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させます。

 平常時は一方のプロセッサは待機しており、本番用のプロセッサが故障すると、待機中のプロセッサに切り替えて処理を続行するのは、デュプレックスシステムです。

 並列に接続された2台のプロセッサが同時に同じ処理を行い、相互に結果を照合し、1台のプロセッサが故障すると、それを切り離して処理を続行するのは、デュアルシステムです。


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