基本情報技術者試験 2004年度 = 平成16年度・春期 午前 問36

 クライアントサーバシステムの特徴に関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア クライアントで業務処理の主な部分を実行することによって、業務手続の変更に容易に対応することができる。
イ ファイルサーバ、プリントサーバなどのようにサーバが専用化されている場合、比較的容易に個々のサーバの性能を向上させることができる。
ウ 複数のサーバに機能を分散させることによって、データやプログラムが1か所に集まる集中型のシステムよりも容易にセキュリティを高めることができる。
エ 複数のサーバに業務処理の各ステップを機能分散させている場合には、特定のサーバに負荷が集中したときにもシステム全体への影響を少なくすることができる。

解答



解説

 クライアントサーバシステムでは、クライアントでは処理が不可能あるいは困難な処理をサーバ側で実行することによって、処理を分散します。

 クライアントで業務処理の主な部分を実行している場合、業務手続に変更が発生すると、その業務を行っているすべてのクライアントの更新が必要ですから、容易には対応できません

 ファイルサーバ、プリントサーバなどのようにサーバが専用化されている場合、比較的容易に個々のサーバの性能を向上させることができます。

 複数のサーバに機能を分散させると、それぞれにセキュリティ対策が必要となりますので、データやプログラムが1か所に集まる集中型のシステムよりもセキュリティを高めるのは困難となります

 複数のサーバに業務処理の各ステップを機能分散させている場合には、特定のサーバに負荷が集中したときには、その結果を待つことになりますので、システム全体への影響を少なくなりません


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