基本情報技術者試験 2006年度 = 平成18年度・秋期 午前 問37

 オブジェクト指向モデルの特徴として、適切なものはどれか。

ア 計算順序は制御フローではなくデータの流れによって規定される。命令は、入力となるすべてのデータがそろったときに実行可能となる。
イ 計算の制御は命令から命令へ順次渡されていく。命令間でのデータの受渡しは、“変数”を介するメモリへの参照によって間接的に行う。命令とデータの定義は分離されている。
ウ データは外部から隠ぺいされ、メソッドと呼ばれる手続によって間接的に操作される。プログラムは、データとメソッドをひとまとまりにしたものの集まりである。
エ プログラムは、入れ子構造の演算式、関数を表現する命令(演算記号)、データによって構成され、“命令実行”に対応するのは“演算式又は関数の値の計算(評価)”である。

解答



解説

 計算順序が制御フローではなくデータの流れによって規定され、命令の実行によって使用されたデータが、以後その命令又はほかの命令によって使用されることがないのは、データフロー型言語です。

 計算の制御が命令から命令へ順次渡されていき、命令間でのデータの受渡しが“変数”を介するメモリへの参照によって間接的に行われ、命令とデータの定義が分離されているのは、手続き型言語です。

 オブジェクト指向モデルでは、データは外部から隠ぺいされ、メソッドと呼ばれる手続によって間接的に操作されます。プログラムは、このデータとそれに対するメソッドをひとまとまりにしたものの集まりです。

 プログラムが入れ子構造の演算式や関数を表現する命令(演算記号)、データなどによって構成され、“命令実行”に対応するのが“その式又は関数の値の計算(評価)”であるのは、関数型言語です。


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