基本情報技術者試験 2013年度 = 平成25年度・春期 午前 問46

 設計するときに、状態遷移図を用いることが最も適切なシステムはどれか。

ア 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システム
イ システム資源の日次の稼働状態を、レポートとして出力するシステム資源稼働状態計測システム
ウ 水道の検針データを入力として、料金を計算する水道料金計算システム
エ 設置したセンサの情報から、温室内の環境を最適に保つ温室制御システム

解答



解説

 状態遷移図は、時間経過や状態変化に着目して、システムの動作を記述するときに便利な表現方法であり、楕円で実体を表現し、矢印で状態の遷移を表現します。

 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システムは、状態の変化に応じて処理を変えるものではありませんから、適していません。

 システム資源の稼働状態を計測し、レポートとして出力するシステム資源稼働状態計測システムは、単純に記録・報告を行うものであり、状態の変化に応じて処理を変えるものではありませんから、適していません。

 水道の検針データから料金を計算する水道料金計算システムは、単純な演算のみで行えますから、適していません。

 設置したセンサの情報から、温室内の環境を最適に保つ温室制御システムは、その情報から得られる状態に対して、処理を決定する必要がありますので、適しています。


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