第1種情報処理技術者試験 1995年度 = 平成7年度 午前 問17

 RISC(Reduced Instruction Set Computer)に関する記述のうち、正しいものを二つ選べ

ア 1命令を実行するのに必要なマシンサイクル数は、CISC(Complex Instruction Set Computer)より大きくなる傾向がある。
イ コンパイラの最適化技術がプログラムの実行速度に与える影響は、CISCより大きい。
ウ ハードウェアの構造や制御がCISCと比べて単純である。
エ プログラムサイズはCISCと比べて小さくなる傾向がある。
オ メモリ間のデータ転送に関する命令が多数ある。

解答

イ・ウ

解説

 RISCreduced instruction set computer)は、命令セットを使用頻度の高い基本命令に限定して制御のための回路を簡単にし、更にパイプライン処理が有効に働くように命令語長をできるだけ統一することで、命令の処理時間の短縮を図った処理装置のアーキテクチャです。
 一方のCISCcomplex instruction set computer)は、複雑で語長の長さの異なる命令セットを数多くもっているため、パイプライン処理が働きにくい処理装置のアーキテクチャです。

 1命令を実行するのに必要なマシンサイクル数は、CISC(Complex Instruction Set Computer)より小さくなる傾向があります。

 RISCは単純な命令を組み合わせて動作しますので、コンパイラの最適化技術がプログラムの実行速度に与える影響は、CISCより大きくなります。

 ハードウェアの構造や制御がCISCと比べて単純です。

 RISCは単純な命令を組み合わせて動作しますので、プログラムサイズはCISCと比べて大きくなる傾向がある。

 メモリ間のデータ転送に関する命令は数少なく限られています。


BohYoh.comトップページへ