第1種情報処理技術者試験 1997年度 = 平成9年度 午前 問42

 オブジェクト指向におけるインヘリタンスに関する記述として、正しいものはどれか。

ア あるクラスの下にサブクラスを定義するとき、上のクラスで定義されたメソッドとデータをサブクラスで引き継いで使うことができる。
イ オブジュクトの性格を決めるデータ構造や値を隠ぺいし、オブジェクトを外部から直接アクセスすることを禁止する。
ウ オブジュクトのデータ構造や処理方法を変更した場合、外部への影響を避けることができ、オブジェクトの独立性を向上させることができる。
エ 同一のデータ構造と同一の手続きをもつオブジェクトをまとめて表現したものである。

解答



解説

 インヘリタンス(継承)によって、あるクラスのデータメンバやメソッド(手続き)などの資産を継承しながら、別のクラスを定義することができます。もとになるクラスをスーパークラス(親クラス)、そこから新しく作ったクラスをサブクラス(子クラス)と呼びます。

 インヘリタンスによって、あるクラスの下にサブクラスを定義するとき、上のクラスで定義されたメソッドとデータをサブクラスで引き継いで使うことができます。

 オブジュクトの性格を決めるデータ構造や値を隠ぺいし、オブジェクトを外部から直接アクセスすることを禁止するのは、カプセル化情報隠蔽です。

 オブジュクトのデータ構造や処理方法を変更した場合、外部への影響を避けることができ、オブジェクトの独立性を向上させることができるのは、カプセル化のメリットです。

 同一のデータ構造と同一の手続きをもつオブジェクトをまとめて表現したものは、クラスです。


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