ソフトウェア開発技術者試験 2001年度 = 平成13年度 午前 問40

 平均故障間隔がx 時間、平均修理時間がy 時間のシステムがある。使用条件が変わったので、平均故障間隔、平均修理時間が共に従来の1.5倍になった。新しい使用条件での稼働率として、正しいものはどれか。

ア xy の値によって変化するが、従来の稼働率よりは大きい値になる。
イ 従来の稼働率と同じ値である。
ウ 従来の稼働率の1.5倍になる。
エ 従来の稼働率の2/3倍になる。

解答



解説

 平均故障間隔MTBFmean time between failure)は故障から回復して次の故障が発生するまでの平均時間であり、平均修理時間MTTRmean time to repair)は、故障が発生して修理を行い再び利用できるまでの平均時間です。
 システムの稼働率は、次の式に示すように、MTBFとMTTRの両方で評価されます。

          稼働時間       MTBF   稼働率 = ────────── = ──────         稼働時間+故障時間   MTBF+MTTR

 MTBFとMTTRの両方がともに1.5倍になったら、上式の分母・分子ともに1.5倍となります。したがって、稼働率は変化しませんから、選択肢の『従来の稼働率と同じ値である。』が正解です。


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