ソフトウェア開発技術者試験 2002年度 = 平成14年度 午前 問37

 図に示す二つの装置からなる並列システムの稼働率は幾らか。ここで、どちらか一つの装置が稼働していればシステムとして稼働しているとみなし、装置A、Bとも、MTBF(平均故障間隔)は576時間、MTTR(平均修復時間)は24時間とする。

  ┌────┐    ┌┤ 装置A ├┐   │└────┘│  ─┤      ├─  │┌────┐│   └┤ 装置B ├┘    └────┘  


ア 0.9216 イ 0.96 ウ 0.9872 エ 0.9984

解答



解説

 個々のコンピュータの稼働率は次の式で求められます(この式は暗記しておきましょう)。

       稼働時間       MTTR     ────────── = ──────      稼働時間+故障時間   MTBF+MTTR

 本問の装置A、装置Bの稼働率は次のように求められます。

          576     稼働率 = ──── = 0.96          576+24

 並列システムでは、どれか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなせます。

 ┌────┐  ┌┤ 装置A ├┐ │└────┘│ │┌────┐│ ├┤ 装置B ├┤ │└────┘│ │┌────┐│ └┤ 装置C ├┘  └────┘ 

 したがって、全体の稼働率は、
  稼働率 = 1 - (1 - 装置Aの稼働率) × (1 - 装置Bの稼働率) × …
で求められることになります。
 本問の場合は、1 - (1-0.96)×(1-0.96) = 1 - 0.04 × 0.04 = 0.9984となります。


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