応用情報技術者試験 2010年度 = 平成22年度・秋期 午前 問8

 再入可能(リエントラント)プログラムに関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア 再入可能プログラムは、逐次再使用可能プログラムから呼び出すことはできない。
イ 再入可能プログラムは、呼出し元ごとに確保された記憶領域に局所変数が割り当てられる。
ウ 実行途中で待ち状態が発生するプログラムは、再入可能プログラムではない。
エ 逐次再使用可能なプログラムは、再入可能プログラムでもある。

解答



解説

 実行中であっても、他のタスクから呼び出すことのできるプログラムは、リエントラント(再入可能)であるといわれます。

 再入可能プログラムは、逐次使用可能プログラムから呼び出すことができます。

 再入可能プログラムを実現するためには、プログラムを手続き部分とデータ部分に分割して、呼出し元のプロセスごとに局所変数用のデータ部分をスタックとしてもつ必要があります。

 待ち状態の発生と再入可能とは関係ありません。

 逐次再使用可能(シリアルユーザブル)なプログラムとは、逐次に再利用しても、正しい結果を返すことができます。再入可能であれば逐次再使用可能ですが、逐次再使用可能であれば再入可能とは限りません。


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