応用情報技術者試験 2011年度 = 平成23年度・春期 午前 問20

 仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて処理の多重度を増やしたところ、ページイン、ページアウトが多発して、システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。

ア オーバレイ イ スラッシング
ウ メモリコンパクション エ ロールアウト

解答



解説

 ぺージング方式の仮想記憶システムでは、必要なページが主記憶域上に存在しないページフォールトが発生すると、不要なページを主記憶域から仮想記憶装置へ書き出すページアウトを行い、必要なページを仮想記憶装置から主記憶へ読み込むページインを行います。この処理の発生頻度が高くなってシステムの処理能力が急激に低下するのがスラッシングです。

ア オーバレイ
 ロードモジュールを排他的に実行される複数個の部分(セグメント)に分割し、実行時に必要なセグメントをローディングすることによって、主記憶域の消費を節約する方式です。

イ スラッシング
 仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて処理の多重度を増やしたところ、ページイン、ページアウトが多発して、システムの応答速度が急激に遅くなることです。

ウ メモリコンパクション
 主記憶上のフラグメンテーションを一つの連続領域にまとめる処理のことです。

エ ページアウト
 主記憶装置上に空き領域がない場合に、実行中のジョブを中断して主記憶上に置かれているセグメントやページを補助記憶装置へ一時的に待避させることです。


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